資料を作るとき、ブラウザから項目を一つコピーし、別のアプリへ移動して貼り付ける。この往復が何度も続くことがあります。
RaycastのClipboard Historyを使うと、過去にコピーした内容を検索して再利用できます。複数の項目を順番に貼り付けたいときは、Paste Sequentiallyコマンドも使えます。
Clipboard Historyでできること
macOS標準のクリップボードは、新しい内容をコピーすると直前の内容が置き換わります。RaycastのClipboard Historyは、コピーしたテキスト、画像、ファイル、リンクなどを履歴として扱います。
次のような場面で便利です。
- 少し前にコピーした文章をもう一度使う
- URLやファイル名を検索して探す
- 複数の項目を先にコピーし、あとから貼り付ける
パスワードや個人情報をコピーすることもあるため、保存期間や除外アプリはRaycastの設定で確認しておきます。
履歴から一件を貼り付ける
- Raycastを開く
Clipboard Historyを検索して起動する- キーワードを入力して履歴を絞り込む
- 貼り付けたい項目を選び、Enterを押す
頻繁に使う場合は、Clipboard Historyコマンドへ専用のHotkeyを割り当てておくと呼び出しが簡単です。
複数の項目を順番に貼り付ける
現在のRaycastには Paste Sequentially というコマンドがあります。以前の記事で紹介していた Shift + Enter の操作は現行の公式手順ではないため、ここでは専用コマンドを使います。
例として、項目A、項目B、項目Cを別々の入力欄へ貼り付けます。
- 項目A、項目B、項目Cの順に
Command + Cでコピーする - 最初の入力欄にカーソルを置く
- Raycastで
Paste Sequentiallyを実行する - 次の入力欄へ移動し、同じコマンドをもう一度実行する
- 必要な回数だけ繰り返す
公式ドキュメントによると、コピーした項目は新しいものから順に貼り付けられます。上の例では項目C、項目B、項目Aの順です。貼り付けたい順序から逆算してコピーしてください。
一定時間が経過するとシーケンスはリセットされます。途中からやり直す場合は Reset Paste Sequence を実行します。
Hotkeyを割り当てる
毎回コマンド名を検索するより、Paste SequentiallyへHotkeyを割り当てたほうが使いやすくなります。
- Raycast Settingsを開く
ExtensionsからClipboard History関連のコマンドを探すPaste SequentiallyのHotkey欄を選ぶ- ほかのアプリと重ならないキーを登録する
私は、まずClipboard Historyだけを使い、連続入力が多い作業で必要になってからPaste Sequentiallyを追加するのが扱いやすいと思います。
Raycast全体のショートカットも整えたい場合は、RaycastのHotkeysとQuicklinksの設定例も参照してください。
使うときの注意
クリップボード履歴には、メールアドレス、認証コード、顧客情報などが含まれる場合があります。共有Macでは使わず、保存期間を必要以上に長くしない運用が安全です。機密情報を扱うアプリは、Raycast側の除外設定も確認してください。
参考資料
更新履歴
- 2026-10-04: 改稿内容を追えるよう、更新履歴を追加
- 2026-09-23: 現行の公式手順を再確認し、古い
Shift + Enterの説明をPaste Sequentiallyへ修正。貼り付け順とリセット方法を追記 - 2026-02-08: 初版公開

